第3回あなたと創るハーモニーに参加して思うこと
お宝まんじゅう代表 山田弥生
お宝まんじゅうは富山とつながりが深いのです。吉川さんから紹介されて白鳥から10人くらいで富山の共生セミナーに参加しました。共生型の事業所が200カ所くらいあってケアネットワークを作っています。その代表が総万佳代子さんです。私にとっては面白くてためになって元気になる時間を過ごせました。起業家セミナーにも通ったのでもう10回近く富山へ行っています。
魅力は最新の情報が入ること。個を見ることに徹していてその結果いつもバージョンアップしていること。当事者が語る場面が必ずあって、その時支援するとかされるとかではなく水平関係で楽しそうなこと。これはみな私の感性によく合いました。一緒に富山へいった仲間数人と認知症の介護や知的障害者の行動障害について何回か話し合ううちまずはやってみようと思うようになりました。お宝まんじゅうの通信の最初の名前は「やってみました富山式」だったのです。
2018年の共生セミナーに参加してみやの森カフェの存在を知りました。その時のメンバーが全員、書籍販売コーナーでみやの森カフェの本を買っていたのです。相談などなくてんでばらばらに一緒の本を買っていたのも縁があったのでしょう。ぱらぱら中を見て「これお宝まんじゅうによく似てる」と思ったのです。
2020年2月に見学に行きました。臨床美術といってやってみえることは私たちが楽しんでいる工作、造形でした。上手、下手なし、個性をみんなで認め合う楽しいものです。当日は土曜日、午前中は親子連れがいっぱいいてランチの時間になったら中年からお年寄り、若者も入ってきてみんな美味しそうに食べていました。厨房には若者が何人かいて真剣に仕事をしていました。いろんな人が出入りするのもお宝まんじゅうといっしょ。おやつを季節の食材を使いできるだけ手作りしているのもつうじるものがある、と思いました。
2022年10月23日「あなたと創るハーモニー」にゲストとしてみやの森カフェの皆さんを呼ぶことができました。代表の加藤さん、水野さんと川合君と安念君です。当日は若者二人が今日までの道のりを自分の言葉で真っ直ぐ前を見て語ってくれました。川合君が言っていた「自分が人の役に立っているという実感」が、穏やかに過去を話せるもとになっているように感じました。安念君は「コミュニケーションがとりにくくて居心地が悪かった」と表現していましたがそう言えるのは今が楽しく、そのままで居られる空間を見つけたからかなと思います。時々水野さんが二人のことを補足してくれましたが、二人のことをよく見ていることが伝わってきました。家族でさえ気づかないような二人の持ち味を把握し更に引き出していると感じました。
共生、ごちゃまぜ、というと多世代がいっしょにいればいいと捉えがちですが、第一は徹底し個を見る、いいものを引き出す、ということが大事でそれがなされなかったら支え合いが生まれません。お互いに役割があり「ありがとう」と言ってもらえてこそ自尊感情が育ちます。自尊感情があってこそ他者にも優しくなれるのです。用意してくださったスライドの理念がお宝まんじゅうと全部一緒で本当に嬉しくちょっと興奮してしまいました。
2年前に比べて若者の就労支援がグンとすすんでいるのが驚きでした。その基本が「送り出すこと」なんですね。囲い込みではなく力をつけたらもっと広いところへ出ていくのですね。自分たちで考えて起業もしていくのですね。この考え方がいいなあと思いました。
「今日が楽しい、それが大事、その積み重ねに未来がある」この加藤さんの言葉で私自身も気持ちが楽になりました。
お宝まんじゅうも子供、若者、お年寄りみんなで楽しいことをこれからもどんどんやっていきたいと思います。これまでと同じくみんなのやりたいことを実現して行きたいと思います。